コンパクトデジカメでは、
けっして撮れない背景がきれいにボケた写真。
ぼくのキャノンのIXYでは、
マクロ撮影のときだけそれができる。
自然な距離でいながら、
対象を見つめる気持ちがあらわれるような、
そんな写真が撮れたらいいのに。
被写界深度が気持ちとぴったり合わさったとき、
対象から気持ちが自然に浮き上がる。
そんな写真の面白さ。
そんなことを考え話しながら、
カメラ好きの日本人の男の子を囲んで、
61Cの深煎りのコーヒーを飲む。
彼は明日ピッツバーグを発ち、
日本への帰路を行く。
自然に気持ちが浮かび上がる、
いい夜だ。